食糧人類39話無料ネタバレ画バレ感想:さらばカリスマ
大学を後にする桐生…
パーカーのフードを被ったまま、ハア、ハアと息は荒く、足取りは力強い。
ザッ、ザッ
やったね!
ザッ スニーカーの鈍い音が鳴る。
やってやったぞ!!
あの醜悪極まりない不謹慎な人造生物を…この手で◯してやった!! 棒を握る感覚が蘇った。
これで研究室も元に戻る。そうだとも、元々ウチの大学の学生はそんなバカな子たちじゃないんだ。なんなら一人方向違いの天才がいるわなw
桐生は想像した。
明日研究室へ赴くと、神妙な面持ちの研究生たちと腕を組んだ山引がおり、
「どうした?」と声をかける。すると、あのハゲメガネが「実験で飼育していた生物が死んでしまって…」と説明するだろう。
そこで、「そうか…しかしそれは『もっと別の研究をしろ』という天啓なのかもしれないな。みんなで生命の起源を一から考えよう!!」
「わかりました!!」
これですべて元に戻る。
翌朝
アイドルの結婚報告かよw 顔芸がすごい
「なんで死んでるんだよぉぉ」ワーワー
「死んじゃヤダー」あーあー
「きいちゃん目を開けてくれよ!!」ワー
ああああ ギャー
「きいちゃんん」
頭を抱え号泣、取り乱すもの続出。
中には、「…もうダメだ…やる気しねぇ…」地面い座り、魂が抜ける者もいた。
視線を変えてみると、
「だから警備に力を入れろって」ワーワー
「だったらお前やれよ!!」
まるで動物園。一触即発取っ組み合いの喧嘩でもはじまりそうだった。
なんだ!?
ぐう正論wただし、お前のネグレクトの産物だ
なんでこんなに大騒ぎをするんだ。なんでこんなに泣いている…
たかが醜い生き物一匹死んだだけなのに。なんで研究室がこの騒ぎなんだ?
桐生には到底理解不能であった。
「あれー?どうかしましたぁ?」
背後からやってきたのは…
「すみませーん。遅刻しちゃいましたねぇ。ゆうべセッ◯スしすぎて起きるのが遅くなりまして。」義父への報告を怠らないw相変わらずだ。
「…山引…」桐生は何か言いたそうだが、背後から揃って「山引くん」と呼ぶ声の勢いに押された。
「…え?」振り返ると、
ゴメン山引くん!!
ヤマビ・キリスト 後ろ髪もどことなく…
「僕らがちゃんと管理してれば…」告解
「山引くんの研究の足を引っ張って…ゴメン」悔悛
皆が頭を下げている中にトコトコトコと入っていきしゃがむ山引。
「あー…本当に死んでるねぇ。◯されたって感じだけど」きーちゃんの残骸を見て呟いた。
「作る時 結構苦労したんだけどねぇ…でも誰も悪くないですよ。次はもっと凄いヤツ作りましょーよ。ねぇ。」神の微笑みを見せた。
「山引くん…」泣きながら笑顔になる研究生たち。
「山引くん」すがり、
「山引くん」救われ、
「ありがとう」信望する。
「山引くん」「山引くん」「…山引くん…」「ありがとう」「山引くん」「山引くん…」
このの様子を見た桐生は、
そうか…わかった…
神ってるw桐生、超理論炸裂
−西8号館−
ゴトン 山引の目の前に酒のボトルが置かれる。
桐生の行動に、「え?」と驚くも、「コレは…」メガネを押さえ、じっくり見る。
「学会で
「うわぁ!!マッカランじゃないですか!!」高級ウィスキーに歓喜。
「私はワイン党でね。」
「やったー高い酒だー」
机上には空っぽのウィスキーボトル
「そんな訳で…山引くんはすっかり酔いつぶれました。」泥酔状態の山引を背負う桐生。
「その後研究室をフラフラと出て行って…」
−放射線発生装置使用室−
「なぜか放射線照射室に入るんだ。」
「酔っ払いのやることはわからないねぇ」
「よいしょ。」山引の手首を掴む。
「さぁ、操作盤のスイッチを触って触って。たっぷり指紋をつけて」
「おーっと大変だ」カチッ 山引きの指を使う。
タイマーを作動させてしまったぞ。
放射能プレイw レベル高ぇ…
見下ろす桐生。
「あと数十秒で致死量を遥かに超える放射線を浴びるんだ。可哀想になぁ。」数十秒…お前もやばいw
「君は酔いが醒めても、頭痛倦怠感吐き気が止まらず、二日後機能不全で死ぬ。」山引は、目を閉じ赤らんだ顔を静かに晒している。
ダン 桐生は出口に向かう。
「悪く思わんでくれよ。」バダム 重い扉は閉じられた。
オオオオ 機械の操作音が鳴り響く。
タイマーに映る文字は…
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ビィーッ
カッ
画像引用元:https://goo.gl/T8dEgP
以上、食糧人類-Starving Anonymous- 第39話ネタバレでした!
感想・考察
酔ってる回でした。キメラに山引に、桐生はシリアルキラーまっしぐらです。彼が自分の名声のために手段を選ばないタイプなのは知っています。きーちゃん抹消も、バレて糾弾されたら研究者生命が絶たれるからでした。しかし、今回の山引放射能はさすがに後先考えない衝動的な行為です。あんな証拠作りで完全犯罪は成り立たないでしょうし、何より彼のブレインがなくなったら今後のステップアップは望めません。なぜこれほど粗い行動に出たのでしょうか?次なる"凄いヤツ作る"宣言にびびったこともあると思いますが、山引のカリスマ性への嫉妬心があったのではないかと推測します。桐生は、本来は自身が研究生を天啓の導きに…と妄想していましたから、ちょっと海外に行っている間に皆が山引に心酔している様子はさぞ悔しかったことと思います。そして、その山引を物理的に酔わせてしまうと。研究室の秩序は機能不全、桐生の頭も機能不全、山引もこのままでは機能不全になりそうですが…その後の彼を知っている読者としては、どのような神ワザを見せてくれるのか楽しみです。次回、第40話に続く!