食糧人類38話無料ネタバレ画バレ感想:キメラ
傀儡公演を終え…
大学へ向かう桐生。
長い公演旅行も
やっと終わった
1000年さんに敗北! 取り憑かれたような顔だ。
勇み足で進みながら思う。
当然有名大学や一流企業、研究所から数多の引き抜きのオファーがあった。今後の身の振り方はおいおい考えれば良い。時間はあるのだ。
問題は拠点を海外に移す場合…
さて、凱旋1日目だ。
ガチャ
研究室
ワイワイガヤガヤザワザワ
すし詰め状態の研究室。
なんだコイツら…俺が来たんだぞ…そもそも始業時間は過ぎているというのに…これだから日本の学生は…
「オイお前ら何をしているんだ。」腕を組み、オコの桐生。
あ…教授
坂本ちゃんw
坊主メガネ研究生の無意識な煽りに、桐生スイッチ・オン!
「いて悪いか!ここは私の研究室だ!!」怒鳴る。
一瞬振り向くメガネヲタ研究生たちだが、すぐにワイワイザワザワの集まりへ引き寄せられて行った。
「くそっなんだ!!何を見てるんだ!!」研究生をかき分け、中心にあるケースを覗く。
なんだ?
「あっ動いた。」「カワイイー」キャッキャする女子。女子なんでもカワイイと言う説がここで証明された。
桐生は驚くのみ。
え?なんだこの生き物。目…が一つしかないようだが…独眼症の何かか?
皮膚がピンクがかった白…アホロートル*1の一種か?まがりなりにも研究者、興味津々なご様子だ。
「キャベツ食べるかなー」研究生の一人がケースの中にキャベツの葉っぱを1枚入れる。
するとウネウネと近づき、4つに割れているであろう口部分が
御開帳! 幸せの四つ葉のクローバー…には見えない。
「…!」あんぐり桐生。
その中心から大量の細長い触手を伸ばし、キャベツへたどり着く。
「あっ食べてる食べてるぅ。」
「『こんにちは』って言ってごらん。きーちゃん。」
「カワイー」
「きーちゃんに言葉は早いんじゃない?」
そんな、ペットをあやすかのような浮かれた様子を見た桐生は、ハゲメガネの肩をガッ
「なんです?」
お前…この生き物…
ある意味子作りw
「…山引…」代わりに出てきた息子にこわばった表情で指をさす桐生。
「あー、お義父さんお帰りなさい。」
「…何コレ?」
「…ん?コレ?」キョトン顔。
首謀者による真相は…
「あっキメラのきーちゃんのことですか?人遺伝子に傷を付けて、ヒト遺伝子に傷を付けてヒトでやナマコやウミウシ等々の遺伝子で補完しました。」
「つまりこれは、全く新しい人間です。」満面の笑みで答える。
「頭蓋骨が無いぶん脳の量が限定されず成長すれば、我々より知能が高くなる可能性があります。良く見ると結構可愛いでしょ?きーちゃん。」
「…これが…人間…?」
「え?」
胸ぐらを掴んだ。
グッ
「この分野は特にこういう倫理に触れるような研究は…一発でアウトなんだよ。お前いいか!!」ドッと突き放す。
「こんなに頭数揃えやがって、なんで誰も止めないんだよ!!全員無能か!!」お前の統率力が無能w
「俺を誰だと思ってやがんだ。遺伝子工学の桐生だぞ!!100年に一度の頭脳だぞ!!こんなモン作ったのが学会にバレたら学会から追放されるじゃないか。」キレた理由はそれか。
「コイツを今すぐ始末しろ!!」きーちゃんを指差して指図する桐生はハアハアと息を切らしていた。
それを傍観する研究生たち。ざっと10人はいる。
「イイじゃないですか。」
声の方を向く桐生。
「誰だ…今…」
ハゲメガネだ。
「いいじゃないですか。
もうここまで大きくなってるんですよ
吉田羊!お前は羊だ!
「お前ら…何を…言ってるんだ…」もはや煽り画像になりそうな桐生のどアップ。
「そもそもなんの問題があるんですか?」
「山引くんがやりたいって言ってるんです。」
「やらせてあげましょうよ。」
「みんな知ってるんですよ。」
「先生の功績は山引くん一人で作った物だって。」
「先生はそこに
乗っかってるだけですよね
山引教祖様!
桐生は震えた。
満月の夜、大学では…
パリンとガラスの割れる音。窓から侵入する一人の男がいた。
ハア、ハア
フードをかぶり、懐中電灯を右手に持っている。
パッと点灯される先にはきーちゃん。
ハア、ハア 反射した光に映る顔はやはり桐生。
ターゲットを見つめる。
私の…研究所で、こんなことああってはならんのだ…ハア
コトと懐中電灯を固定し、両手に棒を持ち、振り上げるが、きーちゃんの閉じていたまぶたが開いた。
一丁前に瞼がついてる…と…いうことはトカゲに近いのか…研究者の癖が出る。
グッ
次に口がまた4つに
パカ
eye願w 愛着わかない…てか喋ってる
「死にたくない」
バキ
血しぶきが飛んだ。
画像引用元:https://goo.gl/T8dEgP
以上、食糧人類-Starving Anonymous- 第38話ネタバレでした!
感想・考察
キメェ回でした。殺傷シーンなどがないのにグロいってすごい…。
物語は海外公演後の桐生から始まりますが、彼は向こうで持ち上げられたことによりすっかり天狗になっています。自身の実力であってもよろしくない傾向ですが、これが山引の才能を自分のものと勘違いしている中で起きているとなるとさらなるぐらつきを感じますね。
前回まで山引の真の意図を予想しきれていませんでしたが、アホを海外へ追っ払っている間に本領発揮です。きっと優秀であろう仲間(信者)を集めてキメラ生成。山引の研究室を選んだ理由に研究の「環境が整っているから」と答えたのも納得ですね。国家機密でできるかどうかレベルの実験を勝手に始めてしまっていました。
ちなみにこの遺伝子操作は桐生にはできない技術であることが予想されます。35話にて、桐生がゆりかごで作っていた改造人間は人間のつぎはぎなだけで、遺伝子は操作していない旨山引が指摘していました。
きーちゃんを見て、さすがのゲス桐生でもまずいと判断しますが、その理由も自分が学会から追放されるから…全く弱み握られちゃいましたよ。
桐生としてはどうやっても山引の頭が欲しいわけで、山引はいくらきーちゃんを殺したところで第二第三のきーちゃんを作ることはいとも簡単なことでしょう。というか、遺伝子工学の研究室はなぜあんなにもセキュリティーがザルなのでしょうか。教授なら24時間入れそうな気もしますし…
まあそれは置いておいて、山引がキメラを作りたい最終的位な意図とは未だわからず気になるところです。また、桐生はきーちゃんを殺したことによって、他のきーちゃんに逆襲される可能性もあるかもしれません。次回、第39話に続く!
*1:ウーパールーパー