食糧人類33話無料ネタバレ画バレ感想:落ちるカプセルと意識
肉体改造手術を…
「ちょっ…やっ止めてください!!」まな板の鯉、いや手術台の伊江は、対面する桐生に見下ろされ、大きな口を開けて叫ぶ。
「ああああああああああ」果てしない〜♪改造への道まっしぐらだ。隣の小倉は既に苦悶の表情。
クルッ 桐生のスリッパ姿の足が後ろを向く。
「実は私も改造手術なんてことしたくないんです。」はいはいw
「でも この施設は銃の使用が禁止されているんです。『あの方』たちからの要請でね。」で、メスは良いのか?
「そんな訳で、我々は丸腰で治安の維持・保安活動をしなければならなくなった訳ですが。やはり丸腰では心許(こころもと)ない…というかね。」まあ、丸腰刑事も真っ裸お盆で心許ないもんね。
桐生は壁に並ぶ幾多の改造器具を眺め、その中から、ガシャと糸ノコのようなものを右手に取り見つめる。
うふふ…
「そこで肉体改造を施し特殊能力を持たせることにしたんです。」特殊能力という名のアレね。
「やめてくださいいい」伊江絶叫。つり目ってる。
「便利ですよー特殊能力」(桐生にとって)
ハア、ハアと息を荒げる伊江は、顔を横に向けると突如静止。
伊江の目に映ったものは…
ヒック、ヒックと声をしゃくりあげるは小倉だ。しかし、その左手はモゾモゾ。
なんだ?
コンタック!風邪にはよく効くが…
アレは…!
二手に分かれた時の山引とのやりとりを思い出す。
伊江“コレ…なんですか? ”
山引”毒。だから捕まりそうになったら、それをペロッと飲んで、パッと死んでくださいな。”
小倉”じゃじゃじゃ…じゃあ僕が貰っちゃおうかな…”
まさかお前!
オグっちゃん…死ぬ気なの!?
訴えるような目で小倉を見つめる伊江。
しかし、小倉は左手のカプセルを
ビッ
成功率の低さよw これで入ったら一人ヒゲダンスを仕事にしよう。
小倉の神コントロールにより、大きく開けた口にあと少しで…
パシッ 何者かの手が横切る。
「!?」伊江も小倉も固まった。
指先が掴むものはあのカプセル。
「お?」桐生は取り巻きの手の平の上にあるカプセルを覗いた。
「ほほう、なんでしょうコレは。」桐生自ら指先で掴み、目の前に持っていく。
「あっあっ‥」THE ENDな小倉であった。
手の平から落ちてゆくカプセル…
あああっあああ
背中クパァ 進撃の巨人かよ。
カラン 床に着地したカプセルは、バシと桐生のサンダルに潰される。
「あーーーーーっ!!!!!お‥お‥俺の薬ぃーっ、かかか返せ俺の薬ぃーっ!」薬じゃなかったら幼稚園児の喧嘩w
その声を背中で聞く桐生は、「ね?」
ハアハア
え?今の流れにそんなとこあった?肉体改造が便利なことわかんなかったぞw
「うふふふふ なんの…なんの薬だったかなぁ?」それ潰さず調べた方が良かったよねw
「ううっうっさいわ死ねボケカス。ここっ殺せーっ。いっそ殺せーっ。」なりふり構わない小倉がわめくわめく。
「動くと痛いですよー。」桐生はテグスのようなものを持ちながら、小倉の手術台に近づく。
「ややめっ‥やめろーっ。離せーっ。」
「私は学生時代に美術部にいてねぇ…」美大とかでは...あ、医大か。
まさかの身の上話!?
伊江とカズは驚き反応。
「彫刻が好きで好きでねぇ。夢中だったよ。」手に撒かれたテグスの先にはかぎ針がついている。それを天にかざすかのごとく
「ドナテルロ、ミケランジェロ、ベンヴェヌート、ジャンボローニャ、ベルニーニ、カノーヴァ、ロダンにプルーデル」呪文w
大好きだったなぁ
伊江の引き伸ばし作戦
「…へ?」桐生振り向いたー!
しかし、次の準備なのか、桐生は点滴台スタンドをカラカラカラと押していた。
「『プロセルピナの略奪』のリアリティは凄いですよね。俺も美術部なんです。」必死。
「へぇー…そうか…」興味を示しただと?
「ハイッ」
「ならば特別に」
カラカラカラ
記憶つかさどる〜!「プロセルビナの略奪」ってそんなにマイナーだったのか。伊江の能力をゲロる事態にw
伊江、放心。顎の描かれた点線ラインが今後を物語る。
桐生の心象は
「ウン、今回は最高の作品が出来上がりそうだ。」
「‥いやっあのっ‥」なんとか繋げようとするが、
「私は西洋美術だけが好きなんじゃなくて、国内の美術…殊に仏像に興味があってね。」阿修羅ー!!!
「東大寺の金剛力士像を見るたび、私はその美に慄然とするというか。」生理食塩水(?)をセットする傍らで伊江は悟った。
ダメだ…
気づかれたとは知らない桐生。
「おや?」
「貴方がたは何をしている!!」矛先は過去改造作品クリーチャーズへ。
全員ビクッとする姿はなぜか愛着がわかなくもない。
「新しい仲間が増えようというこの時に!!何を静まり返っているんだ。励ませ!励ますの!!」口調がオネエっぽくw
すると一匹が手を口元にやり、「がっ‥がんばれー!」
がんばれー がんばれー
「がんばれぇ」
「がんばれ がんばれ」
「しっかりぃ」
何をしっかり頑張れば良いのだろうかw
「めろぉ」小倉の声はかき消される。
ワーワーとがんばれが響く中、
メーターを見る桐生。
うん、じゃあね
「ダメですダメです。やめてくださいいいい」
「大丈夫、この麻酔を入れるとね。意識がスゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと無くなりますから。」あ、麻酔してくれんのね。ちょっと優しいとか思っちゃったのはもう麻痺ってんだろうなw麻酔だけにw
「ダメですよ。止めてください。」がんばれぇ〜
「ハイいきますよ〜」注射器から、チューブへ麻酔液が…
「クソ なんだよ。俺ぁどうなるんだよ」
「あっ‥」手術ライトに照らされる桐生がだんだんと暗く‥
あ‥
画像引用元:https://goo.gl/T8dEgP
以上、食料人類-Starving Anonymous- 第33話ネタバレでした!
感想・考察
手術じわりじわり回でした。前回から手術台のシーンになっていますが、内容としてはカマキリの正体となぜ伊江らが捕まったのかを悟るものでしたね。今回はいよいよトリプル阿修羅改造…へ入る前に今度は改造手術を行う意味についての言及です。理由としては、治安維持のために銃の使用を禁止されているから。そんなこと言ったら、実質銃を使用していない日本はクリーチャーだらけになりそうなものですが(笑)でもこれって裏を返せば、カマキリが銃を忌み嫌っている、つまり銃で簡単に死ぬのではないかと予測がつきます。事実ナツネの包丁レベルでイチコロです。大量のカマキリ仲間によって、怒らせたら一発で地球壊すようなパワーを持っている感じもしますが、なんとなく勝てそうな気もしないでもありません。しかし、桐生は自分の性的嗜好と今の肉体改造のお仕事がマッチしているので、カマキリに服従することはメリットばかり。興奮しておいて、何が仕方なくだという感じです。謎の応援団まで結成して、ただ、応援しないことにつき桐生が怒っていたことを考えると、普段は自発的に恒例化していたものがなされていないと予測できます。つまり、伊江たちの改造はそれほどいつもとは違う雰囲気を醸し出してたということですね。なお、前回予測した毒カプセルはやはりここで登場しました。小倉の無茶により作戦は儚く散りましたが、一体あれは本当に毒だったのでしょうか。謎は残されたままです。その後になんとか美術トークで引き延ばそうとした伊江。しかし、変態を昂らせるだけで、結局暗転…目が覚めた時にはどのような結果になっているのか…作中に出てきた「プロセルピナの略奪」を下記に投下し、次回第34話に続く!
プロセルピナの略奪/ベルニーニ
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:RapeOfProserpina.jpg
冥王ハデス(プルートー)が一目惚れしたペルセポネー(プロセルピナ)を強引に冥府へ連れ去る場面。この後なんやかんやあって最終的にわりと仲良し夫婦になる。
どんなメタファーになるのかと思っていたら、完全に陵辱系でわかりやすくございました。