監獄実験(プリズンラボ)10話無料ネタバレ感想:私の目的
前回までのあらすじ
男子高校生の 江山藍都は、ある日「監獄ゲーム」の招待状を手にする。監禁相手に自分の名前を当てられなければ賞金1,000万円。しかも、指名した相手を殺さなければ何をしても良いというルールだ。江山は自身のいじめの主犯者桐島 彩 を指名。また、ゲーム会場には他の参加者三崎由乃もおり、彼女は監禁相手の男に全抜歯を試みる…
ネタバレ
「あっアっ…びぃぃ!!」なんていう咾が流れる中、原川は江山の顔をチラ見し、ニヤリと笑う。
「ああぁンごふ…!あう…あぁ…もうやだ…やべで…ぎゃぁあぁぁぁ!」三崎が戸宮に馬乗りになり、ギギッ、グチャッと彼の歯を抜いていた。
ポン 江山の肩が叩かれる。「江山クン、キツければ見るのをやめても構わないよ?」と原川。
江山は振り返らずに答えた。「いえ…見ます…僕はこれを見なくちゃいけない…僕は人生を変えたくてここに来たんだ…欲しいんです…何か…人生を変えるきっかけ…ヒントが…」参加者ってだけで絶対人生変わっちゃうし、こんなのヒントにしたら…ねぇ。
江山は隣のディスプレイを見た。
あれ…?
「…さっきの怖いオジサン」エレベーター前でぶつかった男だ。
原川が説明する。「ああ…この人ね。 勝又誠司さん。この人も監禁ゲームの参加者だよ。」もろその雰囲気出てるよね。
参加者…じゃあこの人も誰かに復讐を…
「仮面を手に持っているっていうことは…これから監禁室に行くのかな?映像…出しておこうか」原川はスッ、ピッとタッチパネルを操作する。
パッとうつされた画面には、他の監禁相手と同じく手錠を後ろ手にかけられ、正座する女の姿があった。
ギィィィ
「確認するが、倉科エリカだな…?」倉科カナ意識間違いなし。
「松菱重工の社長令嬢、3年前にグループ企業の取締役と結婚…もうすぐ息子が2歳になる…」ガチお嬢人妻か。
「え…あ…」戸惑う女。
「キミはいつも小奇麗で…だが少し抜けていて…周囲が憧れるお嬢様…昔から…できる限りキミに危害は加えたくない…今日から1か月ここに居てくれ…それだけだ…」とあの仮面姿で言うw
…あの
「こいつはゲームなのさ…どっかのどアホが考えた…最低最悪な監禁ゲーム…」スッとタブレットを出し、カッと設置。
ゴォォォォ…と換気口から響く監禁室内に、場違いなあのバニーガールとうさぎのマスコットが現れた。
「…これって」
「突然のことで困惑するのは当然だ…申し訳ないと思っている…だが協力して欲しい…」
私の目的は
それと便座カバー
一瞬の沈黙の後、彼女は口を開く「ここまでするほど…大きなお金が必要だったのですね…?」
無言
「私と面識があるならば、直接お金を借りていただければよかったのに。」うっひょー余裕のお嬢。
「ははっそうだな…キミなら貸してくれたかもしれない。キミは優しいからな…」男は頭を掻く仕草をした。
ボリ
「だが実際、私とキミはそんなに親しくない。もし私の顔を見ても名前など覚えてないだろう…その程度だからこそ相手をキミにさせてもらった…」パタンとタブレットを閉じる。
画像引用元:https://goo.gl/ixB3FN
感想・考察
新発想回でした。“監禁ゲーム”は理不尽な人生を送っている人が参加者に選ばれるからこそ、当然復讐に使われるものだろうと思いますよね。実際、三崎は戸宮拷問に燃えていますし、江山も復讐のためのヒントを見つけている最中です。しかし、新キャラ勝又は真逆の発想で挑みます。恐らくメッタメタに復讐したい恨めしい相手はいるであろうに、そこを指名するのは敢えてスルー。“監禁ゲーム”のルールを利用し、1,000万円を勝ち取ろうという目論みでしょう。今まで知らされているルールで行けば、監禁相手は1度会ったことのある人であれば充分ですから、関係の薄い人を選び、なるべく面会は避け、名前を当てられなければ晴れて1,000万円ゲットです。復讐なんかに励むよりも、これからの人生がよっぽども明るくなりそうですし、賢い選択に感じます。しかし、この二人は薄い関係なんかじゃなさそうです。ちょっとした勝又の仕草に倉科は敏感に反応したことから、かつての恋人、お互い気になっていた人の線が濃厚ではないでしょうか。お嬢様の倉科は政略結婚により引き離され、一目でも会いたかった…そんなロマンティックな展開になるのか、はたまた最初は手を出すつもりはなかったのに途中から…あー怖い怖い。次回、第11話に続く!
![]() |
監獄実験―プリズンラボ― : 1 (アクションコミックス) 貫徹,水瀬チホ 双葉社 売り上げランキング : 669 Amazonで詳しく見る |
【次回:第11話ネタバレ感想】
【前回:第9話ネタバレ感想】
【第1話ネタバレ感想】