D-sideで人気連載中!作画:水瀬チホ、原作: 貫徹による“監禁ゲーム”復讐劇「監獄実験-プリズンラボ-」第3話ネタバレ感想をお送りします。
前回までのあらすじ
男子高校生の 江山は、スクールカースト上位の優等生 桐島 彩 を主犯とするいじめを受けていた。今日が終われば夏休み…帰宅すると江山宛の郵便物を発見。「監獄ゲーム」の招待状!?集合場所には係りの者がいると言うが…
ネタバレ
正面を向くと、サングラスの奥からはキッと鋭い目が見えた。
ドキッ この人が…
すると、「ぐぉ!?」男は足下の段差に躓き、ゴキッと脛を強打した。
「っ~…」ううう…しゃがみ、丸まり、必死に痛みに耐えている。
江山はなんとも言えず、ただ見ているしかなかった。
わはは。「すまんすまん!よかった…高校生なんてみんな同じに見えるからさ。間違ってたらどうしようかと思ったよ。ゲームのルールは読んだよね?会場まで送るから車に乗ってくれないか?」怖い人を想像していた江山は、その落差に真顔。
「あの…」
あなたが監禁ゲームの
公園に横付けされた黒光りする車。
ゴオオオ 江山を後部座席に乗せて走った。
原川は運転しながら説明する。「家に送った書類だけじゃわからないこともあるだろう?その辺を 補佐するのが僕の役目さ。何でも聞いてくれたまえ。あ…ゴメン忘れてた!後部座席に置いてあるアイマスク…着用してくれ。行き先は極秘なんだ。あとゲームの進行妨害は即失格・罰金だ。こっそりアイマスクを外さないように…ね」浮かべる笑みがかえって不気味に映る。
江山は黒いアイマスクを手に取り、「…はい。」そんな大事なことなら言い忘れないで欲しいけど…大丈夫かな…原川さん…この時点で心理を操り始めてるね。
「それにしても江山クンって度胸あるよね。」ゴオオオと車が街中を走り抜ける。
「…え?」
「こんな怪しい監禁ゲームに」
参加してくれたのもそうだけど…
初対面でぐいぐいくるタイプ そりゃ調査済みだろう。
江山はアイマスクを装着しており表情が測れなかった。
「ゲームの勝敗は『名前当て』で決まる…正体がバレちゃいけないってことさ。僕がもし急に監禁されたら…真っ先にイジめた相手を疑うけどなぁ…」クス…「『桐島彩』昨日の夜…君自身が名前を入れ決定した監禁相手…もう変更はできないよ。」アヤ地獄!
悪夢に怯え感情的に桐島の名前を入れたあの時のシーンが蘇る。
「すぐにバレるかも…ってことですよね?大丈夫ですよ…」意外と冷静だ。
「へぇ…バレない自信があるのかな?」腹を探る原川。
「いやバレますね。彼女を一番憎んでいるのは僕。彼女もそれは知っている。」
だよね…名前なんてすぐに…
目隠し透けてるよ?もちろん演出なのはわかってますw バレてもいい心構えでゲームに挑む程強いことはないな。
「僕にしてきたことを倍にして…体も心も何もかもズタズタにしてやる…できる…ボクには…」ギリッと歯ぎしりする江山。キャラが固まってきつつあるな。
「…ククッ はははっ…いろいろ考えてたんだ…いいね…俺は君が気に入った。」上から笑う原川。
…考えてないヤツなんていない…これは 勝負…勝てば報酬、負ければリスクがあるのだから…相手が死ななければ1000万の罰金はないけど、確かに他のリスクは高そう。
「そうだね…江山君の考えてるように…そんなに単純なゲームじゃないのさ…」元から頭と精神使いそうだとは思ってたぞ。
大きな玄関扉の前に車が止まる。
オオオオオオ…「さぁ…着いた。」
監禁ゲームの会場だよ
エレベーターを待つ二人。
「あの…僕以外に参加者って何人くらい…」そりゃあんなん見せられたら気になるわな。
「監禁部屋は6つ…部屋の数だけ招待状は送った。さて…何人来るだろう…」
「あ…参加者同士で楽しくおしゃべりしてくれて構わないよ?その気があれば…だけどね。」身バレリスクw
目的地に着く。
「ここが君の部屋、案内はここまでだ。何かあればその電話機で電話してくれ。鍵は置いておくね。」チャラ…普通の一人暮らしの部屋といった内装。
「あ…あの桐島さんはどこに…」
「もういるよ。会う時は仮面を付けてね。正体がバレないように…」江山の顔は引きつるが、次の瞬間には仮面をつけ、扉を彼女のいる部屋の扉を開いていた。
ゴ…ゴゴゴ
今助けるからな!っていう展開…はないわな。でも仮面だけって、江山の指名センスに関わらずすぐバレそう。
桐島…本当に…! ドキッ顔が汗ばむ。
「…っ、んん…」彼女の瞼がピクッと動く…
画像引用元:https://goo.gl/ixB3FN
感想・考察
マスク回でした。監禁ゲームは本物でしたね。ゲームマスター等の運営側は、無機質な存在により恐怖を演出することが多いですが、原川は真逆でおっちょこちょいなキャラのようです。しかし、そう見せておきながら詰めるとこを詰めていくので、気味悪さを感じます。アイマスク着用の注意を遅らせてからの「君って勇気あるね~」という粘着質な攻撃はお見事でした。しかし、江山も意外と動じません。この系統の漫画でも、最近の主人公は凡人、ヤレヤレ系が多いように感じるところ、彼は初っ端から肝が据わっているようです。異常な腹のくくり方なので、原川にとってはゲームを面白くする材料として買うに決まっています。江山の他に招待しているメンバーも気になるところですね。参加者同士を関わらせることもできますし、オムニバス形式にも持っていけます。しかし、まずは目の前にいる桐島彩本人に何を仕掛けていくかに注目しましょう。かの有名なスタンフォード監獄実験に沿わせていくのでしょうか。それとも、あんな仮面じゃ意味ねぇ!と1日目から宣言通りズタズタに…?次回、第4話に続く!
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【次回:第4話ネタバレ感想】
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