食糧人類24話無料ネタバレ画バレ感想:悪魔の糞
前回までのあらすじ
男子高校生の伊江(いえ)は、ある日謎の巨大施設へ拉致される。そこで出会った山引(やまびき)、ナツネと共に行動するが、カマキリのような怪物の人食い現場を目撃。ナツネも餌食になるが、なぜか生きている。彼は異常なまでの高い再生力を持つ「増殖種」の唯一の成功例だった。施設の所長は伊江らの存在に気付きはじめ、彼らを捕らえるためにある人物を呼んだ…
ネタバレ
コツ、コツ、コツ、その集団が近付いてくるにつれ、所長とおっさんの顔は強張る。
カッ 高級そうな黒いスーツ、靴が止まった。後ろへやる左手に掴まれているのは杖。
バッと右手を挙げる。
右に予告犯が! 前回の後ろ姿では“生殖種”かと思っていたが、なんだこの化け物フルコース。
「クッ…」おっさんは歯を食いしばり、恨みでもあるかのような表情をしている。
「来てくれてありがとうございます。お待ちしておりました。今回皆さんに来ていただいたのは…大体予想はついているとは思いますが、先日起きた事件の犯人を捕獲していただきたく、『 夕 凪 の会』さんに声を掛けた次第です。」丁寧に挨拶する所長。“ゆりかご”に“夕凪の会”に、福祉施設並のやわらかさを名前で出してくるところが不気味。
ニッと口角をあげる彫りの深いスーツの男。
所長は机上に5枚の写真を広げた。「犯人と思われる人物はカメラに写っているだけで4人。もしかするとこの他にも仲間がいる可能性があります。」バサッと大きな地図を広げ、バッと指を指す。立派な捜査本部だ。
「事件現場はD 地区の西側通路で発生。不可触域に立ち入った形跡は報告されていません。」そんなとこあんの?今までも充分不可触域と言えそうだけど…
「我々は早急に」D 地区を中心に人感センサーを増設する方向ですが、」
いやいやいや
YES WE CAN! 前回プーチンとブッシュを足して二で割って魔法学校へ送り込んだような人物と例えたが、オバマ要素もあったとは…
「1104」パチッと指を鳴らす男。ゴッと黒い編み上げブーツがカッと前に出る。
「彼をご覧くださいな。」目が線になるような笑顔を浮かべ、ポンと1104?の肩を叩く男。
「犬科を参考に 口 吻部を手術で伸ばし、嗅上皮も移植することで人間を遥かに凌駕する嗅覚を手に入れました。」フランケンシュタイン並のつぎはぎ頭に後ろ髪だけがだらり。歯はぼろぼろでどこを向いているかわからない。鼻だけは犬と同じものがくっついており、そこだけ異様さが際立つ。うん…捜査犬でよくない?w番号で呼ぶことも含めて人格無視が徹底しているね。
「そして2147番」続いて男は、バッと予告犯的袋を剥がす。
「4人分の眼球を1つに集め巨大な水晶体と網膜を獲得した結果、
驚異的視力を持つことに成功
「どんな僅かな音も聞き逃すことない生きる集音器。聴覚を鋭敏にするためあえて眼球は摘出しました。1038番」最後は皮がだるんだるんの大男が登場。両腕には人間の上半身が接合されている。3人分のダンボということか。
「その他にも高い能力を備えた会員を多数取り揃えております。警備ならお任せください。私の科学力の前に不可能なことなぞありません。」マッドサイエンティスト…
「わかりました。では今後一切の捜索は夕凪の会に一任するという方向で…」
ニコッと男は不敵な笑みを浮かべた。
「ちょっとお待ちください所長。」男の視線はおっさんに向く。
「何故こんな連中に任せるんですか…こんな連中に任せて平気なんですか?所長。」おっさん意外と勇気あんな。
6年前、大粛清の時
所長は夕凪恨めよw そんな事実があっても恨む対象がナツネって…
「そもそも私はね…コイツらが好かんのですよ。表向きはこの施設の警備だなんだ言っておきながら、その実やってることといえば逃亡を図った者を捕らえての人体実験じゃないか。所長…この施設の意義をよく考えてくださいよ。“あの方”たちの旺盛な食欲から人類を守るため犠牲を最低限に抑えるために我々はあえて命を奪ったり無限に増える人間なんて恐ろしい物を開発した訳でしょ。我々は人道に生きてるんですよね?この施設が人道から外れてしまったらただの人〇しの巣窟じゃないですか…所長…考え直していただけませんか?」途中まで正論だが、既に人道からは外れてるぞ。考え直したところで今後の化け物生成を止められるかどうかってとこか。
「ハァ…今…私は非常に傷付いています…私たちの真意が花島副所長には伝わってないようだ。」おっさん=花島副社長と今判明。
「そりゃ私だって人体改造なんて」
やりたくありませんよ
おっさんこっち見んなw 逆に言うと銃火器ぶっ放したら撲滅できそう。
「私たちに素手や警棒一本で暴徒やテロリストと闘えとおっしゃるが、無理ですよね?」あくまで“あの方”を守るためなんだね…
ぐぬぬ…な副所長
「ならば人道を外れようとなんだろうと肉体を強化するしかない。そうすることでこの施設内の安全と秩序を守る外ないのに…私たちは苦悩と犠牲をもってこの施設を守っているのに…それを花島副所長は理解されていない!!」
パタと席を立つ男。
「こうしましょう。これから我々がいかに真剣に…いつでもこの身を捧げる覚悟があるかお見せしましょう。」
「…え?」論点ちがくね?っていうね。
パチッ「1286逝ってください…」
「はぁ?え?」
すると唸り声が聞こえはじめ…
ううっ、ううううっ
ダイナミック自害 この身を捧げる覚悟じゃなくて、ただの操り人形なだけっていう…
「彼は肉体改造によって怪力を得た男です。」いぎぎぎいいいい
「なっ…」あんぐりの副所長
バシュ その圧力で顔は破裂した。ドッと倒れる。副所長そもそもこういうの見るの苦手なのに…
「0184」止まらない。
「…なっ…」
今度は違う男がその長い爪を自らの首にズンッ ブシュッ ドサッ… まさに地獄。
「次は…」
もうイイ!!やめさせろ
煽り画像にどうぞ 今の2人の死ってお前理論で見た施設の安全にも役立ってないぞ。
「止めさせろと言っとるんだこんなこと」男の胸倉をつかむ副所長。それでも彼は呪文のように
「3149は…前の男の頸動脈を噛み切れ」ロシアン王様ゲームw
っ!!
牙の鋭い化け物が、耳が大きく鼻の穴が3つある化け物に噛みつこうとする。それを見た副所長は「アンタ止めなさい止めなさいってば!!」思わず牙男にバッとしがみつくものの、ブシュー…遂行。
「…あ…ああ…あ」ビチャッビシャと血しぶきを浴びた副所長はドンッと膝から落ちた。
「わかり…ました…もう…勘弁して…ください…」完敗だ。
他の化け物たちが死体を引きずり処理していく。
副所長は涙と鼻水でずるずるだった。
所長が口を開く。「花島さん…例の4人〇すためなら」
僕はなんだってするよ
例えがクソw 実際“悪魔の糞”っていう香辛料があるらしいよ…その執念、狂気につき。
泣き崩れる副所長の寂しい肩に所長は手を置いた。
画像引用元:https://goo.gl/T8dEgP
感想・考察
夕凪の回でした。予想通りただもんじゃなかったですね。今の時代にナチスが人体実験をしたらあんな感じになるでしょうか。そう考えてみると、夕凪の会のマッドサイエンティストは、アウシュヴィッツ収容所の囚人を用いて人体実験を繰り返し行ったヨーゼフ・メンゲレに似てるような気もしてきました。そんな彼が見せた科学の力は、見た目も中身も人間からかけ離れた化け物です。口ぶりから察するに、人体改造の方がコスパが良いのかもしれません。確かに、今回紹介された化け物たちは高性能カメラ、集音器、捜査犬で足りたと思うので、そこで前科持ちの人間を使うというのは嫌らしさを増幅させています。このような異常事態に対し、比較的まともな副所長が噛みつきますが、結果は最も忌み嫌う無駄死にを呼んだだけで完敗です。無口な所長がボソっと語る言葉もホラー感が漂います。その思惑と夕凪の会のタッグは、ナツネたちをどう仕留めていくのでしょうか。次回あたりはナツネサイドの話も見たいですね。第25話に続く!
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