“漫画アクション”で大好評連載中!河野那歩也による戦慄のエロティックサスペンス漫画「監禁嬢」第11話「鬼ごっこ」のネタバレ感想をお送りします。カコに追いつくことが出来たとしても…
前回までのあらすじ
高校教師の岩野裕行(いわの・ひろゆき)は、愛する妻と娘の3人で幸せに暮らしていたが、ある日岩野は見知らぬ女にスタンガンで襲われ、監禁される。女はカコと名乗り、自分を思い出すよう迫る。解放され日常に戻るかに思えたが、その後も家族をネタに脅すカコ。1対1で話し合いの場を設けるも、彼女の反応は…
ネタバレ
「よーい…」カコは屈伸をし、やる気満々。
「ちょっ…は!?」うろたえる岩野。
「GO!!」つむつむが始まった。
「どんっ!!」鬼ごっこが始まった。
「…っ…くっ…」岩野もかばんを持ちダッシュしようとするが、「あっ、お客さんお勘定っ…」さすがに食い逃げはできない。
走っていくカコを見届けるかたちで「1250円になります。」
「っ…おつりはいいんでっ」遅ればせながら追った。
チリンチリーン
「先生とあの女…何を…じゃなくて!!麻希も追っかけなきゃっ…」誰にも頼まれていないが麻希まで走った。
ハァッハァッハァッ
何が鬼ごっこだ…ふざけやがって…お前となんか二度と会いたくない!!逃げたいのは俺の方なのに…!
―もし私を捕まえられたらアナタにヒントをあげますよ。
絶対に捕まえてやるっ…!
岩野は路地裏に入っていくカコを追うが、近所のおばちゃんから「お兄さん、ここ私有地ダヨー」と注意された。
「あっ…すみませんっ」
そして…お前の正体を突き止めてやるっ!
―麻希―
ハァハァハァハァ
「…ん?」通りゆく人々の中で麻希だけが止まる。
「え…」それを見た瞬間麻希はバッとスマホを出した。
…見間違い!?いやそんなワケない!!毎日の様に見る顔だもん!!
「出て先生っ…」岩野に電話をかけているようだ。
麻希はとりあえずこっちを尾行する!!先生 挑発に乗っちゃダメ…!!あの女何か企んでる…!!麻希の方が賢いな。誰かは大体予想ついてきたね。
タッタッタッとかける麻希、そして岩野。
彼が今走っているのは、
ハァッハァッハァッハァッぐっ…もう少しで追いつきそうな岩野。ガッと腕を掴むことに成功した。しかし、カコは勝ち誇ったような顔をしている。
この女の正体を突き止めて俺は…
「ちょっ…」瞬間、カコから強引に唇を奪われた。
俺は…
陰から見ていたのは…やはり麻希。驚きで口を押さえる。
麻希が毎日目にしていたもの、それは、職員室の岩野の席にある家族写真だった。
―俺は俺の“日常”に帰るんだ―
「美沙…子…?」愕然岩野。
「美沙ちゃん!!来てくれてありがとう!!」カコが美沙子の下へ走って行った。
っ!?美沙子を呼んだ!?この女からの接触は取り合うなって言ったのに?
―いやとにかく、
“ミサちゃんを装って私を誘うなんて…岩野さん…やるじゃないですか…”
この女は俺が来ることを知っていた…!!
「美沙ちゃんごめんなさいっ…でも旦那さんが私を無理やりっ…」
知った上で美沙子をこの場に呼んだんだ。全てを悟った瞬間であった。
「お前っ…」ザッ…とカコに向かって進む岩野。
っ!!
バッ
「何、嫁のケータイ勝手に使って…嫁の友達に手ぇ出そうとしてんねん。嘘までついて嫁と娘家から追い出して…恥ずかしいと思わへんの?」外観だけを見たらその通り。
しかし、陰からこの様子を覗く麻希は「なっ…」なんとも言えない気持ちだった。
「あげくにカコちゃんの腕ひっぱって…」
…違う…
「ラ〇ホの前で無理やりチューですか。」
違う!
声には出せなかった。
「何や言い訳できんねやったらしてみーな!」
違うっ…!
画像引用元:https://goo.gl/NWoRa2
感想・考察
まんまと回でした。最初から最後まで罠だったにも関わらず、岩野は見事に気付きませんでしたね。確かに、美沙子のスマホは寝ている間に借りただけで、いくら口止めしたってその後のカコとの連絡は自由です。たかだかカコを思い出す“ヒント”をもらうだけでこの代償とは、かなりの痛手でしょう。麻希の方が女の勘、否、ストーカースキルが功を奏し、怪しさを嗅ぎつけます。しかし、だからといってこの事件を止められたわけではありません。美沙子は状況証拠とカコの言葉から岩野を信じるわけもなく、怒り心頭の仁王立ちです。味方がいなくなったら、岩野は余計麻希にすがるようになってしまいそうな気もします。また、これで離婚なんてことのになったらカコにとっては脅す材料がなくなってしまでしょう。どう展開させてくのか楽しみです。次回、第12話に続く!
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