“漫画アクション”で大好評連載中!河野那歩也による戦慄のエロティックサスペンス漫画「監禁嬢」第6話「日常」のネタバレ感想をお送りします。帰宅し、カコもいなくなった岩野は日常に戻ることができるのか…
前回までのあらすじ
高校教師の岩野裕行(いわの・ひろゆき)は、愛する妻と娘の3人で幸せに暮らしていたが、ある日岩野は見知らぬ女にスタンガンで襲われ、監禁される。女はカコと名乗り、岩野を凌辱。また、生徒の藤森麻希をも巻き込み二人の弱みを握る。なんとか帰宅するも、出迎えたのは、妻、娘、そしてカコだった。散々泳がされた後カコは帰るが…
ネタバレ
タタンタタンッタタンッタタンッ
ガタンゴトンッガタンゴトンッ
揺れる満員電車で人と人の間に顔を出すと、幼少期を思い出す。
家の襖から覗くと
…お…
トラウママ 岩野、こんな歪んだ生活してたんか。
「お母さん…それ…お父さんのごはんじゃ…」OLがムカつく上司のお茶に雑巾の搾り汁をかけるみたいだなw
家族4人の幸せそうなシーンが写る写真立てには、綺麗で穏やかな母親がいた。
「…ヒロ、気にしなさんな…全部あの人が悪ぅんじゃけぇ。アンタはあんな風になっちゃあいけんよ。」涙を流してこっちに振り向く母親の形相が鮮明に浮かんだ。美沙子と言い母親と言い岩野の身内は方言女子が多い。
タタンタタンッ、タタンタタンッ
純粋罪
そして覗くと…「うわぁああああ助けてお母さぁぁぁあん!!」失礼過ぎるwww
ダダッと風呂場を出る岩野。
「お、お兄ちゃん!?」その後妹は母に泣きつき、言った。「お兄ちゃん嫌い。」お互いビックリしてしまったようだ。
タタンタタンッ、タタンタタンッ
…女は恐い。父親がほとんど家にいなかったから、母親と妹とばあちゃんと女に囲まれて育った。女が好きなこと、女が嬉しいことをして、
女に嫌われない様に
できていないw 機嫌うかがっちゃうと逆にダメなのかもね。
ガァァァ 高架橋を渡る電車。
そうやって生きてきたハズなのに…
“アナタが私を思いだせないのは、アナタがアナタを忘れたからです。” 濃い赤い口紅がどろどろと語って来る。
何なんだよ…わけがわからねぇ…
こうして、学校にたどり着いた。
「いやーでも何事もなくて良かった!ホント心配してたんだから!!まぁ、二日酔いで連絡できなかったってのはけしからんけど…」優しい職場。
「…すみません。」うつむきがちな岩野。
「でも…奥さん大丈夫だったんですか?捜索願いまで出しに行ったみたいですけど…」同僚らしき者の発言。
「うん…昨日の夜ケーサツ行って…取り下げてもらってきたよ…」
…結局、本当のことは言えなかった…
美沙子にも
こいつには言えないw 人形かよ。
岩野は教室に入るや否や生徒に囲まれた。
「えー!?ホントに風邪だったのー!?」
「先生嘘でしょ!?」
「俺、仮病の方に賭けてたんスけど!!」
「あっでも目の下クマある。」麻希の友達のゴリラあずさだ!
次々と質問攻めに遭う。
「だからホントだって…ホラ…そろそろ席つけよ。」
授業はじめ…
麻希ぺろ☆ 小悪魔
岩野は固まった。…そうだった…学校は学校で藤森がいた…休まる場所がないw
「…先生すみません。さっきからどこやってるんですか?わけわかんないんですけど…」最前列のガリ勉が問う。
岩野は現国の教科書を持ちながら、おろおろ。
「あっえっ…す、すまん。」ハハハハ「先生しっかりー」なんて声も聞こえた。好かれてんなぁ。
―職員室―
「職員会議用の資料頼んでおいたと…」上司らしきおっさんだ。
「…すみません。忘れてました。」ぐだぐだ。
すぐ作ります…
こっち見んなw そりゃ集中できないわ
…落ち着け、裕行…当たり前にできてたろ?オレは俺の“日常”に帰ってきただけだ…なのに何だよ…クソッ…“俺”ってどうやるんだったっけ? 哲学。
キーンコーンカーンコーン
たった1日いなかっただけ…
「…え~それでは終礼をはじめます。」
見えてる景色は何も…
変わってないはずなのに…
いや激変してるw 女子校教師なんて羨ましい(棒)
岩野はハッとした表情を浮かべ、ガタッ!崩れ落ちた。
「ちょっ先生!?」前列の地獄のミサワ的女子が駆け付ける。
「…悪い…少し立ちくらみが。」
「やっぱ風邪治ってないんじゃ…無理しちゃダメだって!」
「大丈夫…」
「・・・・・・・・・」その様子を頬杖をつきながら見届けていたのは、麻希だった。
放課後、18時19分、職員室にて
ガタッと席を立った岩野は、「…あ、俺見回り行ってきます。」
「は~いいってらっしゃい。」おばちゃん先生に見送られ、教室を渡り廊下をツカ…ツカ…
ガッ!「うぉっ…」横から手を急に引っ張られ、押し込まれた場所は、美術室。
「ちょっ…なっ…」
ドタドタドタという足音共に、
ドスンッ!
お前がいると思うとだな
倒れて仰向けに寝る岩野の上に馬乗りになった麻希。
「先生は人気も人望も失っちゃいけないんだから…」
「藤森…」
「もっとしっかりしなくちゃ…おしおきだね。」
画像引用元:https://goo.gl/NWoRa2
感想・考察
非日常回でした。初めての回想シーンであり、セクシーよりもホラーが際立っていたようにい思います。昨日の今日で元に戻れない岩野の精神状態は、過去を思い出し、授業は上の空、依頼を忘れ、藤森を気にした結果、彼女に捕まってしまいました。人気も人望も失ってはいけないと言いながら大胆にも校内で近付くとは、やはり麻希は麻希ですね。あの一連の事件も「刺激的で素敵だった」とでも思っているのでしょう。岩野もそれくらい図太い神経を持っていれば良いのですが、家族を守ることを考えると気になって仕方ありません。カコが思い出せと迫る内容は彼の幼少期、母親も関わってくるのでしょうか?しかし、まず気になるのは麻希のおしおき内容…次回、第6話に続く!
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