原作:八頭道尾、画:合田蛍冬による悪魔のサバイバル漫画「ドクムシ」第77回のネタバレ感想をお送りします。ミチカの躊躇なき暴露…
前回までのあらすじ
スギウラ・レイジを含めた見ず知らずの男女7名が廃校に閉じ込められた。教室の電光掲示板には約7日間のタイムリミットが表示されている。探索を進めると、一面ビニールシートが張られ、鎖に繋がれた肉切包丁と土鍋だけが置いてある教室を発見。監禁者の目的はまさか…!タイマーは0になったはずなのに何も変化がない。ミチカは言う。これは「トラップタイマー」だと。
ネタバレ
ミチカはもう0で動かない電光掲示板を見ながら、
だから、0になっても…
顔がうるさいw必死の顔芸だ。
「…この私がただの女の子だとでも思ったの?」ほどいた髪を触りながら言うミチカ。
ハッ…
―こんなものを持ち込んでいるなんて、よっぽどタチが悪い―ユキトシの声が聞こえる。
ミチカちゃんは泣き声ひとつあげない。白髪…!?まだ子どもなのに…自身で感じた違和感まで蘇る。
「ミ…ミチカちゃん…キミは…一体…」
「残ったのは…私とあなた二人だけ…そろそろ教えてあげてもいいかしら。」
ドッキリ大成功☆
「みんなはユキトシを疑っていたけど、ここは私のための“蠱毒”。私を再び“王”にするための儀式。」ユキトシを疑ってたのは大分序盤のことだけどね。
「“蠱毒”って…ユキトシの妄想なんじゃ…い…今時呪い…なんて…」ヨロッ…とレイジ。
「バカらしいと思うでしょ。でも私たちの団体は本気でそれを信じて実行してきたの。だから私がここにいる。呪いには…それに見合う強い思いが必要よ。」確かに、出るためではなく勝つために来ているミチカの思いは強い。
「例えば、あなたを恨んだユミちゃん。彼女の“嫉妬”はおあえつらえ向きだった。」
ユ…ユミさん…!?
テッテレー☆またまたネタばらしである。まあ、あれはユキトシも面白がってけしかけてたけどね。
話は3-3での出来事に遡る。教室内で気絶しているレイジの手元近くには肉切り包丁があり、繋がれている鎖の側にいるのはミチカだった。
「ウフフフフフン、レイジさんどこ~?逃げたって無駄よぉー?」ガラッと教室の扉を開けるユミ。ミチカはそれを横目で見ながらス…と移動する。そして、ジャラっと肉切り包丁を手に持つ。
「なぁんだ。こんな所に隠れていたのね。ウフフ…覚悟なさいレイジさん。あなたも死ぬのよ。トシオさんのようにね…」両手で紐をピンと張るユミさんは、濁った目で完全にいってしまわれている。
そこに無邪気な一声、「ユミちゃん」え…ミチカ…ちゃん…?
「おんぶしてっ 」ニコッ
タッ タン
アクロバティックおんぶ!
更にミチカの右手には包丁!そのまま後ろからユミの首をザシュッ、ゴフッ…ガボバッ…ブシャアアおびただしい量の出血と共に、グラァ…
そんなことは知る由もないレイジは、同じ教室内でスクー…と寝ているようであった。
ミチカは血がつかないよう包丁の峰を持って、ス…とレイジに持たせて完成だ。含み笑いで立ち去ろうとしたその時、ガッ!ユミの血に染まった手がミチカの細い足首を掴んだ。
「ミ゙ッヂガぢゃ…ッあ゙んな゙にや゙ざじぐじであ゙げだのにィィィ…」今にも飛び出しそうな目。一生トラウマになりそうな断末魔だ。
ゴフッゴリッゲホッ…ミチカはなんとか教室の扉までたどり着き、ゲシッとユミの顔を足蹴り。バタ…だからユミは廊下で発見されたのね。
“蠱毒”の王もさすがに!実際小学生の時もミチカ自身はコータとチズしか片付けてないもんね。
「スカートで片足の血をよく拭いて、トイレで洗って…服が黒で助かったわ。」
画像引用元:https://goo.gl/T8dEgP
感想・考察
暴露回でした。ミチカは毒針を打たれたはずですが、効果は一時的なものなのでしょうか。これだけ元気ならば、ユキトシにやられない限りアカネの命も助かったかもしれませんし、レイジも肉を削がなくて済んだかもしれません。
さて、前回から意味深な発言をするミチカは、ついにレイジ相手に“蠱毒”のからくりをばらしていきます。まずは、ミチカが主催者側の人間であること、そして、レイジにユミ〇しの罪をなすりつけたことです。随分前の出来事ではありますが、犯人が誰かについてはいまだにふわっとしていたので、ここで明確になりましたね。しかし、ミチカのために命を賭してユキトシと戦ったにレイジにとってはショック極まりないでしょう。また、この廃校での出来事が“蠱毒”の王を再来を意味するものならば、レイジVSミチカは逃れられません。もしレイジが勝利した場合、鎌田としては最悪な結末ですが、宗教団体からは王として崇められるんじゃないですか?笑
レイジにコータを重ね合わせ、甘い対応をしてきたミチカ…今は使命を果たそうという意思が強いです。次回第78回に続く!
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