ドクムシ56話無料ネタバレ画バレ感想:呪い
原作:八頭道尾、画:合田蛍冬による悪魔のサバイバル漫画「ドクムシ」第56回のネタバレ感想をお送りします。ユキトシの回想は担任教師との戦いと呪いへ…
前回までのあらすじ
スギウラ・レイジを含めた見ず知らずの男女7名が廃校に閉じ込められた。教室の電光掲示板には約7日間のタイムリミットが表示されている。探索を進めると、一面ビニールシートが張られ、鎖に繋がれた肉切包丁と土鍋だけが置いてある教室を発見。監禁者の目的はまさか…!トシオ、ユミ、タイチ亡き今、オカルトマニア・ユキトシの小学生時代に遡る。自製の毒虫瓶で蠱毒を試す少年ユキトシは、担任教師に目をつけられ…
ネタバレ
―生徒指導室―
時刻は17:30を過ぎている。小学生にしては遅い。
告げ口した奴がいてね。
ものさしは体の一部です。コイツ無駄におしゃれイケメンだよな。
「そんなことしてませ…」ガッ
「犯人が誰であろうがキミのせいで私が恥をかいたことには変わりないんだよ。」ユキトシの胸倉を掴む担任。しかし、それを言うならユキトシは、お前のせいで尻丸出し折檻をクラスのみんなに見られている。
「私がクビになるなら、キミも道連れだ。二度と人前で着替えられないような体にしてやる。」これを道連れと言うらしい。
こんな愚かな人間に、ボクの輝かしい未来を傷つけられてたまるか。
「汚い手を離せよ、オッサン」
…な…に!?
奴隷の反逆!悪い顔してんなー。
「何だとオオオオ」担任はまんまと逆上し、ユキトシはすかさず毒虫の入る蓋の開いた瓶を顔面にバフッと投げつける!
「ギャッ」パラ…パラ…虫の死骸が目の前を落ちていく。死んででも毒は残ってそうだね。
「ギャアアアアア」
その間にダッと教室を去り、ガチャっと外に出るユキトシ。「ま…待ちなさいユキトシ!!」しかし、出た先は耐震補強工事箇所だった。「関係者以外立入禁止」の看板、カラーコーン…ハア…ハア…ガッと右ひざをぶつけたのは一斗缶。ズザアッ
うわッ
アジャの呪い!
いって…ズキズキと痛む膝の傷。折檻、ゴミ漁りの指の切り傷とケガをし過ぎなユキトシである。
ザッ「悪い子には天罰が下るんですよ。廊下は走るなといつもあれほど言ってるのに。」必死で追いかけたであろう担任は、やはりパシッと相棒のものさし持参だ。
まだ倒れている状態のユキトシ。「お前なんか…呪いで死ぬんだ!」心は負けていなかった。
「はぁ?呪い!?バカじゃないの!?二度とそんなふざけた発想ができないように、心根を叩き直してやる。」
指導ォ!!
リアルタトゥーではないとすると、幻覚か?先程瓶をふりかけた時にいた虫たちは全部死骸だったはずだ。
ゾワッ「ひッ!?ひぎゃああああなな…ななな虫がぁあああ」ナナナ虫っていたら可愛いねw
思わず体を後ろに反らすと、ガシャっと工事のお知らせ看板にぶつかる担任。すると後ろの足場がグラァ。次の瞬間にはコンクリートブロックがすぐ頭上に「ひ…」ゴシャっという音と共に血しぶきが飛ぶ。
一応頭を守る態勢を取っていたユキトシは、その事故後の現場に目をやる。
うぎッ…!い゙ッ…あ゙゙…がぁあ… ビクッビクンと体が動き、首はあらぬ方向に曲がっている。
「いいッ…痛い!う…あ首…ッゲホッ」
ゴフッ
吐血アート!ハロウィンにぴったりだね。血液による感染症にお気を付けあそばせ。
「く…苦し…ひぎッ痛…ひ…人を…!」ドクッ…後ずさりするユキトシ。
もう学校にはほとんど人は残っていない…ボクが誰かを呼びに行かなければ先生は…でも…これって…ドクン…!
“蠱毒”蠱毒の呪いが通じたんだ…!
「お…願い…助け…ッ死に…たくな…!」最後に振り絞る担任の哀願する声。
「…フフッいい顔だね先生。」と言っているユキトシの顔はずいぶんと嫌らしい。
ボクは足の痛みを忘れて、苦しんでいる先生を観察し続けた。先生は泣きながら、たまに血とか粘液みたいなものを吐いて、激しく痙攣しながらお漏らししたりしていた。そして…チュンチュン
朝の陽ざしに当たる担任を見て、「おつかれさま先生。人間ってこんなふううになるんだね。虫とは全然違う。」
画像引用元:https://goo.gl/T8dEgP
感想・考察
ユキトシの回想結末回でした。先生がやられることは予想がついていましたが、まさかユキトシが添い寝するとは…(笑)小学5年生が朝まで帰宅しないなんて事件ですよ。普通の親なら警察に相談して捜索に入り、学校でのあんな現場はすぐに発見されます。なんなら事故時は18時前後でしょうから、人がいないって言ったって、最後の戸締りでは必須ですし、荷物等から担任が帰宅していないことは同僚がわかるはずです。こういった所でリアルさが欠けてしまうと、感情移入しにくくなってしまいますね。ともあれ、担任は毒虫攻撃で精神状態が圧迫されたのか、虫の幻覚を見て、結果帰らぬ人になってしまいました。それを“呪い”と信じ、ただただ好奇の目で見つめるユキトシは、保護責任者遺棄致死罪かどうかの前に小5の少年であるからに無敵です。彼の異常性を増幅させるきっかけにしかなりませんでした。どんどんとやり口がエスカレートしそうで怖いのですが…第57回に続く!
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【次回:第57回ネタバレ感想】
【前回:第55回ネタバレ感想】
【第1回ネタバレ感想】