原作:八頭道尾、画:合田蛍冬による悪魔のサバイバル漫画「ドクムシ」第53回のネタバレ感想をお送りします。幻覚アカネの悲鳴は誰に届く…
前回までのあらすじ
スギウラ・レイジを含めた見ず知らずの男女7名が廃校に閉じ込められた。教室の電光掲示板には約7日間のタイムリミットが表示されている。探索を進めると、一面ビニールシートが張られ、鎖に繋がれた肉切包丁と土鍋だけが置いてある教室を発見。監禁者の目的はまさか…!トシオ、ユミ、タイチ亡き今、大人しかったミチカは予め仕込んでおいた妙な針をアカネに刺し、アカネは悲鳴を上げる。
ネタバレ
おひげ!4日経っててこれはむしろ薄いね。やはりアカネには想うところがあるみたい。
悟るや否やバッとトイレを去るユキトシ。「あッユキトシさん…オ…オレも!」と言いながらアイツまだ走れるのかよ…!と思うレイジであった。確かにw
「ひ…一人にしないでよ。待って!」出た、寂しがり。
血の足跡が残る階段をひたすら上るユキトシ。バッとたどり着いた3階に居たのは、廊下に立ちすくむアカネだった。下着にジャケットのみの格好で、頭は打たれて血が滲む。眼は開いたままの状態で、涙もそして失禁も…
首の後ろにある穴はドクッドクッと脈打つ。ユキトシに気付いたからなのか、「アアァ…ウッ…」と言いながらブルブルと痙攣する手を前に出し、
グラ…
ノーガード前のめり!ギャグ並にえげつない転び方だ。顎粉砕してんじゃないの。
「ち、ちょっと…!」なんてレイジが戸惑っている隙に、ユキトシはもうアカネをガッと抱きかかえていた。
「おい!!アカネ!」涙を流しながらハア…ハア…とかろうじて伝わる息の音。ア…ウ…動かなくなったようだ。
それを見たレイジはドクン…視線を3-3に向けると、開いてる…!あそこで一体何が…ヒタ…と歩を進めると。
タ…イチ…
腿を抉り取られたユミ、バラバラの四肢、タイチの亡骸。
そして…
ごっつぁんです!そっかーレイジくん見るの初めてだっけー。タイチはここまでしたのに結局真っ二つになっちゃったんだよ。
ウブッ…ゴボッオエエエエエーッゲエエッオエエ!!ビシャアア
吐く物なんかもう胃にないのに…ゲホッゴホハァ…ハァッ。誰かが人を食ったんだ。ご明察!
な…何で…こんなことに…ジャラっと鎖につながれた肉切り包丁を掴むレイジ。
土鍋に包丁…「蠱毒」…!こんなの…ここに閉じ込めた奴らの思惑通りじゃないか…!本当に蠱毒かはわからないから、言うなればユキトシの思惑通りだね。
ガサッ
黒幕お出まし!ちゃんと花型指輪の真ん中に穴が描いてあるねwミチカ、猫なで声くるか~?
「ミチカちゃん!」瞬間、ダッとダイブするミチカ「レイジお兄ちゃん!!」ひゅぅ~やるねぇ~!
「だ…大丈夫!?ケガは…!?」
「タ…タイチお兄ちゃんがアカネちゃんを食べようとして…で…でもアカネちゃんが逆に…包丁で…!」更にぎゅううううっとして涙するミチカ。
…そうか…怖かったろ…もう…大丈夫だから…!
ミチカちゃんに優しくできる余裕が残ってる。
画像引用元:https://goo.gl/T8dEgP
感想・考察
男女合流会でした。次の展開への橋渡しですね。やはりユキトシとアカネは一度つながった際に関係を深めていることがわかります。生き残るための商取引的なものなのか、情によるものなのか、それとも両方なのかは微妙なところです。アカネは今まで消えていったメンバーの中でも異常な狂い方をしているので、勘の良いユキトシなら外部的要因によるものだということを悟るでしょう。そう、タイチが亡くなっているとなればミチカが怪しいのではないかと…。しかし、レイジは違います。人が恋しくて仕方ない状態の彼は、大人の包容力を見せる形をとりながらも自分が癒され、ミチカに安心しきっています。全く「大丈夫」なんかじゃんないですよね。演技派の彼女はレイジをどのように扱っていくのか、アカネは正常に戻ることができるのか、ミチカVSユキトシも見てみたいものです。第54回に続く!
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【次回:第54回ネタバレ感想】
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