ランキング急上昇中!峰浪りょうによる“ヨクボウ”と“セイフク”漫画「ヒメゴト~十九歳の制服~」第4話渋谷-シブヤ-のネタバレ感想をお送りします。由樹と未果子と佳人の交錯…
前回までのあらすじ
①口調も仕草も完全に男の由樹(ゆき)の呼び名は「由樹ーヨシキー」。分を女と証明してくれるものは、高校時代の制服(スカート)だけだった。②清楚系の未果子は、15歳設定でセーラー服を纏い、自らを売ることでその価値を確かめる。③学園の王子である佳人(かいと)には女装癖があり、未果子になりきる。同じ大学の1年生、19歳の物語。
ネタバレ
綺麗な横顔。やっぱり女の子だ。しかし「渋谷」とはまた新しい人物の名前か?
傍にいた祥はそのはっとするような美しさに思わず頬を赤らめる。「ヨシキ!お前、髪伸びたな。切れよ。ボサボサだぞ。キタネー!」惚れてるのをかき消すために暴言吐くって、もはや小学生。
由樹はム…という表情と共に無言になった。
するとそこに、「あ、カイトだ。」相変わらず彼はキャンパスで王子を演じている。キャピキャピした女子に囲まれながら、「アッキー、そんなロンパ持ってたっけ?似合ってるよ。」「あ、わかる?今日初めて着てみたんだー。うれしー♥」ピンク色なオーラ放ってんな…毎度毎度と思う祥。なお、ロンパとはロンパースのことである。なお、ロンパースとは…
雲隠れの術!前回散々からかわれたからね。
―女子トイレ―
カイトと顔合わすの嫌なんだよな。人の顔見りゃ、ホモカップルだのオカマだの言ってくるから…それに、それだけじゃない。なんか嫌な気持ちにさせられるんだよなー
…!もしかしてあいつ、人のことホモホモ言うけど、本当は自分が祥のこと好きとか…それで嫌な気持ちになるのなら嫉妬の感情か?まさかの両想い説。
鏡に映るボサ…とした自分を見ると―髪伸びたな、切れよ。ボサボサだぞ…キタネー!―という祥の先刻の言い草と顔が思い出される。
いちいちうるせーな。親か、あいつは…
目指せ、髪ブラ!浜崎あゆみもびっくりだ。祥の言うこといちいち気にするとこが可愛いね。でも、それ以上伸びるときっと祥がきゅんきゅんしちゃうんだな。
「え!?」入口から聞こえる声。ドキッ
「…あ、ヨシキちゃんか。トイレ間違えたかと…あっ、ううん」杏だった。梨奈と身か子もいる。
何を言わんとしているかわかるので、何も聞かない。
しかし梨奈は、「あら、ちょうどいいじゃん。いつものコブがついてないし…」そして「あ!だね。」と賛同する杏。彼女らを眺めながら由樹は、しかし女子っていくつまでトイレ一緒に行くんだろ…と思っていた。
ワンチャン!華のキャンパスライフの幕開けだ!
経営学部の人達と交流会的なものがあるらしく、少しでも女子増やしてって言われてるらしい。
「女子…」その言葉にピク…と反応する由樹。「あれ、怒った?」様子を伺う杏。
ポ…頬を赤らめて照れただけだった。可愛い…それを無言で見ている3人。
「や、でも、自分みたいのが行っても…」
「何言ってんの!全然あり!つか、むしろ櫟原さん可愛いし!」お前らついこの間まで由樹はないっつってただろw
沸騰中!耐えきれるのか由樹!
「い、いいやめとく!」くるりと背中を向けてしまった由樹。杏はガシッと掴んで引き留めるが、ホメすぎ禁止を悟った。続いての説得では未果子を出して、「この子は実家通いで、門限厳しいから来れないって言うし、」「ご、ごめんなさい。」と未果子。
続いて梨奈は、別角度から最後のひと押し!「…櫟原さんって、いつも根本くんといるけど、女の子の友達とかは欲しくないの?二人でいるのがいいっていうなら、別にいいんだけど。」
「そんなことない!本当は大学でお、女の友達欲しい。けど、あいつがいっつも側にいるから…」全力否定w
良いネタを見つけてゴリ押す二人。「じゃあおいでよ!新しい友達いっぱいできるよ!」「うん!よし!行こう!決まり!」う、うん…
「じゃあ、今日6時に北門集合ね。」う…うん。
え、今日!?そんないきなり…こんな格好なのに…って、家に戻っても女らしい服なんて一着も…
ギャグ漫画wちょっと面白いよ由樹ちゃん。それ履いていこう!
それもうコスプレになるから…ゴッと壁に頭をつける由樹であった。そこにフワ…と舞うスカート。永尾さんみたいな服、自分も一着くらい…!想像したら、死ぬほど似合わない…
一方そのころ3人は、まさかヨシキちゃんが来てくれるとは!と盛り上がっていた。「梨奈、最後ゴリ押しだし。」アハハハ
ここで未果子が聞く。「…ねぇ、ねぇ、ちなみに今日、どこであるの?」「ん?渋谷だよ?」と梨奈は答えるが、未果子は「…そう」という返事。
「あれ?もしかして未果子来たくなった?」
来なよ、来なよ。
セーラー服の日だったのね!でもこんだけ学園のアイドルなんだったら、知り合いのいるコンパの日を避けたとしたって誰かにバレそうなもんだけどね。
―渋谷―
ザワザワザワ、ガヤガヤガヤの中で無言で飲む由樹。皆が楽しんでいる様子を無言でボーっと…
「ユキちゃん、ユキちゃん、」杏に言われて目の前の男に呼ばれていることに気付いた。
「良かった。由樹ちゃんでいいんだよね。」しまった…ヨシキと呼ばれすぎて、自分の本名に気付かなかった…
「ユキちゃんさ、ノーメイクだよね。」あ、私も思ったー。隣に座るスイーツ女子が入って来る。「てかさ、かなりボーイッシュだよね。」「バリバリ部活やってそー。」「実際、女子にモテるっしょ?」「あー、絶対そう!」
お前らSM〇Pのごとく解散しろ!適当に相づちを打っても容赦なく降りかかる言葉たち。もう馬鹿にしているとしか…
「よーし、次行こう、次!」とご一行は二次会に行くご様子。「…あれ?ヨシキちゃんは?…もしかして誰かに持ってかれちゃった?」ないない。アハハハー
渋谷の喧騒に一人由樹。抜けてきちゃったけど、別にいいよね…どーせ、誰も気づかないだろーし…ふーん、夜の渋谷って初めて来たけど、こんな時間でもこんなに人がいるんだあ…
一次会が思い出される。
何、人のこと、珍しがってんだよ…ほんの数か月前まで、あたしのこと、変な目で見て来る人なんて、いなかったのに…
アラサー独身女か!いくらでもばん回できるぞ。狭い世界がもったいない。
焦る。みんなが、変なもの見る目で見て来る。違う、誰からも自分は見られてない…
「…したい。」体が、疼く…慰められたくて、疼いてる…早く帰って、スカートを履かなきゃ…
フワァ…
…あれ?あのスカート…門限あるから来ないんじゃ…親に頼んで来たのかな?つか、二次会やってんの、そっちじゃないんだけど…教えてあげないと…
「永尾さ…」…あれ?長尾さんにしては背が高…
画像引用元:https://goo.gl/pD1HcA
感想・考察
由樹の一歩回でした。第3話までは登場人物の紹介であり、本話からそれぞれの交錯が始まっていくというわけですね。由樹は、杏や梨奈によって願ってもない新たな交流のチャンスを手に入れるのですが、彼女らは心の動きを敏感に感じ取れる者ではないタイプっぽいので、誘われて参加した会でもあまりに人に恵まれなかったようです。とはいえ飲み会なんてそんなもんなので、めげないで欲しいな~なんて思いました。このあたり、この主人公には見る者を引き付ける力がありますね。それにしても、渋谷とはなんと狭い世界なのでしょう。由樹らはもちろんのこと、今日がコンパと知らなければ15歳のセーラー服姿でいたであろう未果子、そして実際にいた未果子もどきの佳人…スリルでも楽しんでるんでしょうか。由樹に話しかけられた佳人は焦っているに違いありません。どのような反応を見せるのか、そして由樹は気付くのか…男っぽい女と女っぽい男の複雑な関係は第5話に続く!
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