原作:八頭道尾、画:合田蛍冬による悪魔のサバイバル漫画「ドクムシ」第45回のネタバレ感想をお送りします。タイチがアカネを狙うに至るまで…
前回までのあらすじ
スギウラ・レイジを含めた見ず知らずの男女7名が廃校に閉じ込められた。教室の電光掲示板には約7日間のタイムリミットが表示されている。探索を進めると、一面ビニールシートが張られ、鎖に繋がれた肉切包丁と土鍋だけが置いてある教室を発見。監禁者の目的はまさか…!タイチがアカネに打撃を加える数時間前、彼はミチカに無理矢理鍋を勧めており…
ネタバレ
本領発揮!耐えに耐えてのミチカターンか。
「うがあッ!!」タイチはガァァンとショックを受ける。ス…と立つミチカに対し、「ままま待って!ごめんね…いじわるなんかしないよ!ほ…本当だよ…」いい大人がぽろぽろ涙を流しながら跪き、すがるすがる。
「もうあんなことはしたくないんだ…あれからどんな女の子の写真を見ても全然癒されなくて、ずっと寂しかったんだ…ぼくを…好きになってください…」過去に襲ったブランコ幼女と完全に重ね合わせている。気持ち悪い。
あああ…で…でもッ…
トロールw食い物で釣る作戦は、ブランコの一件から成長しておらず。
「臭いが…イヤ…なら…べれる…」ぼそりとミチカ。聞き取りたくない。しかしタイチは「たっ食べられるものがあるの!?お…教えてよ!!」もうミチカの言いなりだろう。
「この学校のなかでいちばん新鮮でおいしいもの。」へ…?し…新鮮…!?
「まだ生きてる。」ま…まだ…生きて…る…!?
ドクン…
アッカネー!オッカネー!レイジをとられた恨みを自らを汚さずにタイチに晴らしてもらおうということか。男を手玉にという意味では立派な女だ。
さすがのタイチも「え…」と驚くが、ミチカの口元はニヤリ。
「もし食べさせてくれたら、タイチお兄ちゃんのお嫁さんになってあげる。」こいつ、タイチのツボを完全におさえてやがるw
太一は号泣した。
―階段踊り場―
ガクン…ウ…ウソ…
ガキを見くびった結果。タイチから聞いちゃったのねー。レイジやユミなら納得だろうが、ミチカは意外性抜群だっただろう。
「さ…さすがはミチカちゃんだよ。もっと早く気付けばよかった…そりゃあ新鮮な肉のほうがおいしいよなぁ!!そうしてぼくらは晴れて結ばれるんだ!長年の片想いが叶うんだよォ!!」こいつも使者としては無能だね。主人ミチカの魂胆を自慢気に語るとは。
「じょ…冗談じゃないわよ!!」階段を駆け上るアカネ。
グラァ…うっ…頭が痛い。気持ち悪い…ガクン、ダメ…立てない。ウグ…先程棚で殴られた影響だろう。タイチはすぐそこまで迫っている。
―そこまでして生き残りたいのか?―ユキトシの言葉が思い返される。
なによえらそうに…!
―男子トイレ―
よだれを垂らし、ダラン…
ユキトシ…!
戦力外!が唯一の望み。しかも、起きたところで助けてくれるかすら怪しい人物だからなぁ。アカネピンチ。
「アンタのせいよ…起きて…責任取りなさいよ…!ミチカは…あの子は…!」食う提案をしたのは確かにユキトシだが。
アカネは急いでユキトシを縛る紐を解こうとするが、パキッ爪が大幅に割れ血が滲む。うッ…お願い…助けて…!
個室のドアを開くはタイチ。せめて鍵を閉めておけば良かったのに!
ガッとアカネの首根っこを掴んでズズッと引きずる。やぁッ!!
―2-1―
「このクソビ〇チ!!3-3で切り刻んでやる!!」ガコンガッ、ズズッズ…
「ぐッ…!やぁッはなして…!」
男子トイレのやりとりが全て筒抜けだった。
画像引用元:https://goo.gl/T8dEgP
感想・考察
ミチカ本性回でした。相手の打ち疲れを待ってここぞという時に仕掛ける―わかっていながらも、大人でもなかなかできない技を繰り出しました。今までは耐えに耐え、周りをよく観察して時機を見計らっていたのでしょう。または、子供ならではの残酷で純粋な気持ちから出た策とも言えますね。「レイジお兄ちゃんをとったアカネなんかいなくなっちゃえ。いい気味だ。」という具合に…それにしてもタイチを完全に手名付けて利用するというテクニックはお見事です。お陰で散々一人で勝ち抜く面をしていたアカネもついには死にかけのユキトシ頼みとは、なんとも悲惨な状況に置かれています。ユキトシは奇跡のタイミングで気づくのか、それとも意外とレイジが助けたりして…?ミチカがやってきて「乱暴な真似はやめて!」なんて割り込んで来たら更に面白いです。次回46回に続く!
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【次回:第46回ネタバレ感想】
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