前回までのあらすじ
男子高校生の伊江(いえ)は、ある日謎の巨大施設へ拉致される。そこで出会った山引(やまびき)、ナツネにと共に行動をしながら脱出を試みるも、カマキリのような怪物の孵化と人食いの瞬間を目撃。危うく餌食になるところだったが、間一髪で天井裏に住む元潜入作業員のオグッちゃんに助けられた。オグッちゃんによれば、この施設内にある“玉座の間”では、政府要人がカマキリにひれ伏し、ついには全員殺されたという。ナツネは“玉座の間”の場所を尋ねるが、その間に天井裏が抜けてナツネが落下!運悪くカマキリと鉢合わせしてしまう。早く戻れ!しかし、ナツネは刃物を持って対峙し…
ネタバレ
道の角で鉢合わせたのは、食パンをくわえた美少女ではなく、
人食いカマキリ!ナツネ=食パン。餌は通学路で現地調達だ。
カマキリは目をつぶってヨダレを垂らしており、しかしナツネは睨みながらズカズカとヤツへ近づく。天井裏で様子を見ている伊江は「ちょっ・・ナツネくん・・!!ダメだって!!」と声を張り上げるも、カマキリの目は見開かれ、ダン!ドッ!瞬殺?カメハメ派でも打たれたかのような威力で掴まれた。
カマキリは、構えて掴むというたった2作業で、いとも簡単にナツネを右手の中に捕らえた。その握力は凄まじく、ナツネは「ぐっ・・」と漏らすが、次の瞬間にはボキッゴキバキと体が粉々にされていく音が聞こえ、ブシュウウウ…赤い噴水が綺麗だった。「ナツ…ネくん…」伊江は強張って動けない。ビシャビシャ「あれは痛そうですねぇ…」さすが山引的感想。
ナツネはぐったり、というか血みどろで、「生殖種」の伏線も回収できぬままお陀仏コース…
いよいよカマキリの縦に開く口の中に、ナツネの下半身が運ばれる。ザギ!血がバシャバシャと飛び散った。そしてカマキリは、その食った下半身と掴んでいる上半身をズルルルーと引き離す。腸よ骨よとこれはもう死亡認定せざるを得ない。何の見せ場も解決のヒントもなく犬死に…いやカマキリ死にだ…
うっ・・と思いながらもナツネを最後まで見届ける伊江。カマキリはその後ナツネの上半身をポイと口の中に放り投げ、ゴシャ、ガリッと咀嚼してゆく。血はバシャバシャと流れ、その全ての音は天井裏に響いていた。
「こ・・こ・・これでわかったろう。な・・な・・生身の人間が奴らに勝てるハズなんてぜぜぜ絶対に無いんだ。」オグっちゃんが頭を抱えながら言っているのかと思ったら額の血を止めてるだけだったw
そんな…そんなこと言われなくてもわかるよ。…ナツネくん。なんであんなことを…伊江は肩を落とす。
山引もため息を漏らす。そして、オグっちゃんはここから早く移動することを提案した。確かにここまで派手にやらかせば、早く動かないと人が来てしまう。
「ねてるーねてるー」カズが下を見ながら言っている。
ん?
食べてすぐ横になると牛になるわよ!もうそれ以上だわなwカズは動物園でお昼寝しているカバでも発見したかのような口ぶりだったが、半目で寝るカマキリはノーサンキューである。しかし無防備に睡眠をとる生物という情報は新しく入った。
伊江「…え?」山引「なんだ?」横顔が晒されているカマキリの目の下、首の上当たりの皮膚に“できもの”のようなものがある。いやもぞもぞと動いているようだ。え?え?何か…グググ…ズッ!包丁の切っ先が見えた!
うこの時点で展開は予想できるんだけどさ、どのコマ見ても、カマキリは包丁飲み込んでないんだよね。もちろんナツネ自体も手から放しちゃったし…そこが一番の謎。
その後はズシャアアアアと切り込みが入り、そこからグッと両手が開かれる。ヌボッと現れたその体。
オグっちゃん「・・えええっ!?」
伊江「・・なっ・・・・」
山引「ほほう…これはこれは」
カズ「ほげー」
なんで…
画像引用元:https://goo.gl/T8dEgP
感想・考察
ナツネ不死身回でした。前回の時点で、死ぬしかない状況だけど、話の展開的に死ぬことはないだろうなと思いましたよね。しかし、まさかの“明らかに死んだはずなのに死んでない”オチ!前回から“進撃の巨人”を引き合いに出して申し訳ないのですが、エレンがアルミンの身代わりとなってパクッと食われた時を思い出してしまいました。さて、なぜナツネは真っ二つにされてもなお死ななかったのでしょうか。理由を考えてみますと、まずはカマキリに喰われると一瞬身体が治癒する説!例えば今回ナツネは二口で食べられてますが、解体数が少ない場合、カマキリ内の不死身粘液で元に戻ろうとするような…無理がありますかね(笑)次に、ナツネの特殊能力説!不死身体質とでも言いますか。そうなった経緯は知りませんが、ナツネは人造人間、宇宙人と言ったような見地も含めておきましょう。いずれにせよナツネには勝算があったということです。詳細は、第17話に続く!
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【次回:第17話ネタバレ感想】
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