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スズキの規定外測定は本当に意図的ではないのか?

三菱自動車の燃費データ不正操作問題を受けて、相川社長が6月末の株主総会を目処に辞任する意向であることを発表しました。後任は益子現会長が兼務するとのこと。辞任のタイミングが遅れただけでなく、会長にも責任があるはずの当問題において、外の目を入れずに身内で引き継ぐことに意味はあるのでしょうか。現在批判的な意見が多いようです。

さて、時を同じくして大手自動車メーカーのスズキにも規定外測定が発覚しました。18日に開かれた会見では、三菱自動車との違いを強調していた様子が印象的でした。しかし、真相はいかに?詳しく見ていきましょう。

規定外の方法で燃費を測定

三菱自動車の一件により、国交省は他メーカーの不正についても実態調査を求めていました。この結果、スズキに不適切な測定が発覚。燃費の測定において、国で定められた方法(惰行法)で算出せず、独自の測定方法を採用していたというのです。対象車種は、現在販売中の全16種で、台数にして約210万台。2010年頃から行っていたそうですよ。三菱自の問題が記憶に新しいため、スズキも燃費をよく見せようと、規定外の測定法を使用したのではないか?と疑ってしまいますが、どうなのでしょうか。

なぜ規定外の方法を?

スズキは規定外測定の理由として、テストコースの立地や天候により安定的な試験が困難であったことを挙げています。ビジネスにおいて、代替案を用意し、採用することは何も悪いことではありません。しかし、どんなにお堅く意味不明な規定を出されても、それが国からのものであれば勝手な判断は禁物です。自動車は国民の安全にダイレクトに関わる商品であるからこそ、細かく面倒な規律がはりめぐらされています。全てを守り抜いてこそプロと言えるでしょう。
しかし、よくよく注意した上でのエラーであれば、重箱の隅をつつくかのごとく攻撃するのも可哀想というもの。この規定外測定は、三菱自動車同様意図的であったかどうかも気になるところです。

スズキ「三菱とは違う」

スズキの会見で特に強調していた部分は下記の通りです。

・正しい方法で測定したところ、燃費性能に差はない

・燃費をよくするための偽装、意図はない

・客には迷惑がかかっていない

現在、三菱自の印象は良いものとは言えませんので、その違いをはっきり見せつけておきたかったのだと思います。しかし、これらの理由はあくまで結果論ですよね。もしこれで燃費データに差が出ていれば、意図的ではないにしろ不正感が一気に強くなります。また、客に迷惑がかかるか否かはメーカーが決めることなのでしょうか。「きちんと規定を守っていないメーカーは信用できない」と客が判断すれば、それはもう迷惑だという考え方もあるでしょう。

確かに、スズキは燃費データに改ざんを加える意図はなく、困難な測定方法での手間をはぶきたかっただけのような気もします。ただ、それは理由が違うというだけで、規定外測定であることの認識には変わりないです。厳しいですが、これが現実ですね。

基本部分で足元をすくわれるのは、あまりにも勿体ないです。大きい会社であるからこそ、細部まで注意をはらうべきだと考えさせられる一件でした。